特殊金属
レアメタル
について

ニッケル(英:nickel 元素記号:Ni)

元素記号 Ni、原子番号28。原子量58.6934。比重8.69。
地殻中の存在比は約105 ppmと推定され、それほど多くなくレアメタルの一つに挙げられる。常態で強い磁性を持つ。
光沢があり耐食性が高いため、装飾のメッキに使用されるほか、導電性も高いため、電極の端子などのメッキにも使用される。単体として使用されるほか、インバー、モネル、インコネル、インコロイ、ハステロイ、白銅を始め、ニッケルを含有する合金は多数存在し、耐高熱・耐腐食環境に用いられることが多い。鉄にニッケル、クロム、モリブデンなどを加えたステンレス鋼(SUS)は、様々な種類があり、生活環境から産業においてあらゆる場面で多用されている。
日本で2016年現在発行している100円硬貨、50円硬貨は、ニッケルと銅の合金である白銅製である。


タングステン(英:tungsten 元素記号:W)

元素記号 W、原子番号74。原子量183.84。比重19.25。
地殻存在度が低く、レアメタルの一つに挙げられる。
金属のうちでは最も融点が高く、電気抵抗も高いため、電球のフィラメントとして利用される。 比重が大きく高い硬度を持つため砲弾、特に対戦車、対艦船用の徹甲弾に用いられる。
一般的には、高い硬度を活かし、鉄との合金である高速度鋼(ハイス鋼)や、コバルトとの合金の超硬合金として、切削工具、ドリル刃などの工具鋼に加工されることが多い。
電子顕微鏡、電子線装置、X線遮断材、その他精密機器に欠かすことことのできない金属で、 産業上・軍事上にも非常に重要性が高い。しかし、その多くを輸入に頼っている日本では、万一の国際情勢の急変に対する安全保障策として国内消費量の最低60日分を国家備蓄すると定められている。
金との比重が近いことから、金の延べ板の偽造に用いられることがある。


錫(スズ)(英:tin 元素記号:Sn)

元素記号 Sn、原子番号50。原子量118.710。比重7.365。
錫(スズ)は錫石などに含まれており、鉄などと比較すると融点が低いため比較的加工しやすい金属材料として、スズ単体、または、合金の成分として古来から広く用いられてきた。 スズを含む合金としては、鉛との合金である半田(ハンダ)、銅との合金である青銅が代表的である。
スズ単体についても、錆びず適度な硬さがあり加工もしやすいため、食器などの日用品やスズ箔として広く用いられてきた。安価で錆びにくい金属食器としての地位は軽量・頑丈で熱に強いアルミニウム食器に置き換わったが、手工芸による加工に適したスズもなお食器材料として一定の需要がある。
インジウムとスズの酸化物 (ITO) は液晶ディスプレイ・有機ELの電極として用いられるほか、熱線カットガラスとして乗用車のフロントガラスなどの表面に用いられる。 また、融点が低いことを利用してフロートガラスの製造にも使われている。 有機スズ化合物は塩化ビニールなどの安定剤などに広く使用される。